貸切バス運賃の見直しについて
- 2023/07/28
- お知らせ
国土交通省は、貸し切りバス事業者が設定する運賃の目安となる「公示運賃」を引き上げる方針を固めた。人件費や軽油価格の上昇を反映させる。８月末にも各地方運輸局が新たな運賃を公示する。運転手の拘束時間が５時間の大型バスの場合、１０～２０％程度の値上げ率になる見込み。
公示運賃は安全運行に必要なコストなどを確保するため、原価を基に国が定め、現行の金額は平成２６年に設定。基準額のプラス３０％からマイナス１０％の範囲内で事業者が運賃を届け出ることができ、それより高いか低い場合は国の審査が必要となっている。
ただ旅行会社など発注者の立場が強く、繁忙期でも基準額を下回る金額で契約するケースが多い。新たな仕組みでは、幅は持たせず基準額のみを最低ラインとして公示。事業者が適正な利益を得られるよう促す。
